
今年から弥生賞と同週開催となった「報知杯」で、スポーツ報知は3月8日、阪神競馬場で第59回報知杯フィリーズレビュー・G2のレース検討トークショーを開催した。水納愛美記者、関西の競馬実況で活躍している木村寿伸アナウンサーに加え、ゲストに元調教師の加用正さんが登場。1997年3月2日に報知杯弥生賞を制したランニングゲイルの秘話を披露した。
武豊騎手が大胆なまくり戦法で3馬身差をつけて中山で快勝したが、この日、阪神の読売マイラーズCで勝ったのはデビュー2日目の武幸四郎騎手。11番人気のオースミタイクーンで鮮やかに差し切った。JRAデビュー最速&最年少(18歳3か月28日)での重賞勝利記録で、現在も破られていない。
当時について加用さんは「昨日の晩ご飯は何を食べたか覚えていないけど、昔のことは鮮明に覚えている。豊君が『おいしいところを全部、幸四郎に持っていかれた』と苦笑していた。次の日の新聞、幸四郎君ばかりだった」。東西重賞で兄弟ジョッキーVだったが、弟の初勝利はあまりにもインパクトが強かった。
あれから28年が過ぎ、「シン・阪神」として先週、リニューアルオープンした。武豊騎手はトークショー直前の阪神4Rをメイショウズイウンで勝利。弟の武幸四郎調教師もトレーナーに転身して活躍し、今もなお兄弟で日本の競馬を盛り上げ続けている。
3月9日は中山競馬場で報知杯弥生賞ディープインパクト記念のトークショーを行う。4R終了後の11時45分頃からスポーツ報知の大上賢一郎記者、角田晨記者が、タレント・薄井しお里さんの司会でレースを展望する。