
田山旺佑(おうすけ)騎手=栗東・新谷功一厩舎=は、3月9日の阪神1R・3歳未勝利(ダート1800メートル=15頭立て、牝馬限定)でツキノアカリ(栗東・牧田和弥厩舎、父エピファネイア)に騎乗して1着となり、デビュー7戦目でJRA初勝利を挙げた。勝ち時計は1分55秒6(良)。
内によれてスタートしたが、馬なりで1角ではインに誘導し、ロスのない競馬。4角で落ち着いて外に誘導し、残り100メートルでガールズデイアウト(2着、岩田望来騎手)をかわした。
1番人気に応えた田山騎手は「すごくいい馬に乗せてもらいましたし、感謝しています。結果で返せて良かったなという思いです。直線は馬に頑張ってくれという一心で追っていました。先輩騎手も色々と教えてくださったり、自分の中で事前準備をしていたので、落ち着いて乗れました」と笑顔が弾けた。
前日に同期の舟山瑠泉騎手=美浦・田中博康厩舎=が新人一番星を決めており、「ホントは一番乗りで勝ちたかったですけど(笑)、先を越されたので負けないように頑張りたいという思いで臨みました」と強い気持ちで挑んだ。
口取りには母親も参加。田山騎手は「来てくれてありがとうという気持ちです。岡浩二オーナーには出馬投票後に『よろしくお願いします』とお電話して『頑張って』と言っていただきました。支えてくださっている方に恩返しできるように頑張ります」と気を引き締めていた。