
JRA初の女性トレーナーとなった前川恭子調教師=栗東=が、3月9日の阪神7R(4歳上1勝クラス・芝2000メートル、9頭立て)のテクネチウム(牡4歳、父マクフィ)で管理馬初出走。8着で初勝利はならなかった。鞍上は永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎=が務めた。
厩舎カラーのティファニーブルーの覆面を着けたテクネチウム。道中は中団のインにつけ、4角で手応えがなくなり下がったが、直線に向いてまた差を詰め、勝ったステラクラウンから0秒7差の8着でゴールした。前川調教師は「まずは無事に帰って来てくれて良かったです。ジョッキーも『体力があるので、もっと距離があっても』と言ってくれましたし、選択肢として芝の長距離が増えたと思います」と早速、今後を見据えた。
永島騎手は「馬はすごく乗りやすくて、いい状態に仕上げてくださっていました。3~4角でリズムを乱して(手綱を)引いてしまいましたが、馬は最後まで一生懸命に走ってくれました。(前川厩舎の)初戦を任せていただいて感謝しています。いい結果を残せず申し訳ないです」とコメントした。
前川調教師は管理馬の初出走に関しては「毎回、自分の担当馬で競馬に行く時も心配でしたが、たくさんの方に応援もしていただいて、感慨深いものがありますね」とホッとした表情。すぐに愛馬の無事を確認しに厩舎地区に向かった。来週は3~4頭が出走を予定している。