
◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞への優先出走権、稍重)
今年からフィリーズレビューと同一週開催となった「報知杯」で伝統の皐月賞トライアルに3歳牡馬14頭が出走し、幸英明騎手が騎乗した単勝1番人気のミュージアムマイル(栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)は直線で伸び切れず4着に終わった。同馬は2戦目で初勝利を挙げ、黄菊Sで2連勝。朝日杯FSでは後手に回るも、早めに位置取りを押し上げて2着になっていた。3か月の休養を挟み、今回が3歳初戦だった。
単勝7番人気で杉原誠人騎手が騎乗したファウストラーゼン(栗東・西村真幸厩舎、父モズアスコット)が1着で、勝ち時計は2分1秒3。2番人気のヴィンセンシオ(クリストフ・ルメール騎手)が2着。5番人気のアロヒアリイ(横山和生騎手)が3着。上位3頭が皐月賞・G1(4月20日・中山競馬場、芝2000メートル)への優先出走権を獲得した。
幸英明騎手(ミュージアムマイル=4着)「直線を向いた時の手応えが良くて、(前を)かわせるかなと思ったけど、最後は同じ脚いろになってしまった。馬場が重かったので、きれいな軽い馬場の方がいい気がします」
原優介騎手(ガンバルマン=5着)「攻め馬でかなり良くなっていたので、権利を期待していました。パワーアップしていたけど、最後のコーナーがもう少しスムーズだったら良かった。内容としては悪くなかったと思います。馬場が悪いなかで伸びそうで伸びない感じだったけど、成長に伴ってもっと脚を使ってくれるようになってくれると思います」
横山武史騎手(アスクシュタイン=6着)「スタートは前回より出てくれたけど、壁をつくりながら運びたいという話をしていたので、壁をつくることができた。ただ、ペースが上がった時についていけなかったので、そのあたりがこの馬の緩さだったりするところ。もともと晩成型だと思っていたので、これからの成長に期待したいです」
津村明秀騎手(マイネルゼウス=7着)「このメンバーを相手に頑張っています。内が空いていたので一発狙って潜り込んでいきました。こういう馬場が得意じゃなかったのかも。自己条件に戻れば力を出せると思います」
昆調教師(レディネス=8着)「キャリアの浅さが出た。きれいな馬場で勝った馬なので、タフな馬場がこたえていた」
田辺裕信騎手(ベストシーン=9着)「スムーズに行けたんですが、重賞では荷が重かった。距離も少し長いかもしれない」
丹内祐次騎手(ジュタ=10着)「いい感じで行けていたんですけどね。少し4コーナーで、ごちゃつきました」
鮫島克駿騎手(クラウディアイ=11着)「前のポジションを想定していたけど、1コーナーの入りで内から主張してくる馬が多数いて2列引く形になりました。まくってくる馬もいて位置が下がってしまったけど、動きのあるレースのなかでジッとしていたので、脚を使えるかと思ったんですが、使えなかったです。まだこれからの馬ですね」
川田将雅騎手(ナグルファル=12着)「馬場の影響で、うまく進むことのできない競馬になってしまいました」
佐々木大輔騎手(ブラックジェダイト=13着)「ゲートを速く出られるようになりましたし、出していって壁のないところでの折り合いもつきました。いいレースができたと思います。ただ、このクラスに入ると非力なので、徐々にステップアップしてくれればいいですね」
戸崎圭太騎手(ロードガレリア=14着)「前に行く作戦でしたが行けなかったし、馬場もこたえていた。もう少し力をつけてからですね」