
3月8日の中山12R・4歳上1勝クラス(芝1600メートル=16頭立て)で、田中勝春調教師がデイジーを出走させて2着。調教師としての初レースから見せ場十分だった。
「負けたー」と悔しさをにじませた直後には「ピョンピョンしちゃったよ」とゴール前の自身の様子を話した田中勝春調教師。直線では勝ち馬(アンドアイラヴハー)との激しい叩き合いになり、最後は首の上げ下げで鼻差及ばなかった。「いつたれるかなと思っていたけど、頑張ってくれて楽しかった」とカッチースマイルがあふれた。
大外枠からの積極策には「指示は出していない。いい競馬をしてくれた。俺が乗っていれば勝ってたかな。差に強かったので」と鞍上の菊沢一樹騎手を評価するともに、周囲を盛り上げることも忘れなかった。
田中勝春調教師は1989年に騎手デビュー。JRA通算1812勝を挙げ、G1はヤマニンゼファー(1992年安田記念)とヴィクトリー(2007年皐月賞)で2勝。調教師試験は3度目の挑戦で合格を手にしていた。惜しくも初陣Vとはならなかったが、初日から存在感を見せた。