第二の競馬人生スタート!田中勝春調教師の理想は相撲部屋「明るい厩舎にしたい。みんな家族みたいに和気あいあいと」

相撲部屋のような厩舎づくりを目指す田中勝調教師
相撲部屋のような厩舎づくりを目指す田中勝調教師

 5日付で東西で新人トレーナー9人が開業する。JRA通算1812勝を挙げた田中勝春調教師(54)=美浦=は、相撲部屋のように「明るい厩舎にしたい」とイメージを膨らませる。

 いよいよ第二の競馬人生がスタートする。5日に新規開業する田中勝調教師は、先週の2月25日に54歳の誕生日を迎えたばかり。「始まったと思ったら、すぐ終わり(70歳で定年)だからね。ずっと騎手をやっていて、馬に乗る以外の作業のことはわからないし、まるっきりゼロ、いやマイナスからのスタート。まずはゼロに戻さないと」と独特の表現で意気込みを口にした。

 理想とする厩舎のイメージは相撲部屋だ。「ああいうスタンスというか、明るい厩舎にしたい。みんな家族みたいに和気あいあいと、情報共有も気軽にできるような」。幼少期から大相撲が大好き。騎手になってからは親交のあった親方、力士との交流から厳しさと楽しさ、メリハリのある雰囲気に自然とあこがれを抱くようになった。

 23年12月に調教師試験に合格。G12勝を含むJRA通算1812勝を挙げた名手は同年いっぱいで引退し、昨年1年間は技術調教師として宗像厩舎などの調教の手伝いや牧場巡りなどをしながら開業に向けての準備を進めてきた。「先輩、後輩問わず、いろいろな人に話を聞きまくった。ありがたいことに、みんな親切に教えてくれて本当に助かったというか、感謝しています」。その間、一度もレースで騎乗したいという気持ちにはならなかったという。「不思議だったけど、本当にそうはならなかった。今でも乗りたいって人(柴田善)もいるけど(笑)。やめたタイミングも良かったのかな」。ジョッキーの仕事は完全燃焼。新たな気持ちで調教師としてのスタートを切る。(西山 智昭)

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