社杯ウィーク(美浦)

マイネルゼウス
マイネルゼウス

 こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けしております。

 さて、少しご無沙汰してしまいましたが、先週は休みをいただいて旅に出ていました。長野県の諏訪湖のあたりを周遊して、訪れたのは私が販売局で担当させてもらっていた2014年以来、約10年ぶりでした。街並みで変わっているところ、そして変わっていないところを見つけながら、ずいぶんと懐かしい気持ちになりましたね。

 腰痛の湯治も兼ねていて、それこそ上諏訪の「片倉館」から下諏訪の公衆浴場、そして宿泊したのは毒沢(どくざわ)鉱泉のお宿と温泉三昧でありました。「毒沢」は名前からしてギョッとしますが、飲泉できる赤茶色の鉱泉は苦い金属のような味わいで驚きましたね。いざつかってみると体の芯から温まり、そのお陰か1週間たった今日あたりはずいぶん腰が楽になりました。1泊2日で満喫できましたので、関東圏の方は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 そろそろ本題へいきましょう。今週は「報知杯」ウィークですからね。まずは鹿戸厩舎からです。土曜日の報知杯フィリーズレビューには、チギリ(牝、父レッドファルクス、母ナチュラルスタンス)を送り込みます。昨年の6月の函館で勝ち上がって以降、白星から遠ざかっており、前走の春菜賞は6着でした。鹿戸調教師は「前走は狭くなってブレーキをかけたところもあったので、スムーズだったらね。馬は順調にきています」と語るように、最後は脚を伸ばして0秒2差まで迫っています。着順ほど負けていない印象で、穴で一考と思います。

 桜花賞トライアルである来週のアネモネS(3月15日、中山)に向かうコムユンプリュム(牝、父ブリックスアンドモルタル、母コム)は、2連勝で菜の花賞を制しています。放牧先から2月18日に帰厩して、調整を進めています。指揮官は「こちらも順調です。なかなか口向きが悪くて難しい馬だけど、前走はジョッキーもうまく乗ってくれた。使うごとに、いい競馬をしてくれている。体は変わらないけど、もう一回り大きくなってほしいね」と、評価しています。

 ジョスラン(牝、父エピファネイア、母ケイティーズハート)は、フラワーC(3月22日、中山)に向かいます。昨年12月の新馬戦は、鮮やかに押し切りましたね。G1馬エフフォーリアの全妹という良血馬で、ここは試金石の一戦となりそうですね。鹿戸師は「いい体で帰ってきて、ケイコをどんどんやっていけそう。大きいところを目指して頑張ってほしい。長いところの合いそうな体をしている」と、思い入れのある血統に期待を込めていました。

 2走前の紅梅Sが4着で、自己条件の前走で2着に好走したソーダーンライト(牝、父Too Dern Hot、母Leafhopper)は、3月16日の中山・1勝クラス(芝1200M)に向かいます。指揮官は「元気が良くていいね」と、今度こその構えです。

 次は奥村武厩舎へいきましょう。日曜の報知杯弥生賞ディープインパクト記念にはマイネルゼウス(牡、父ダノンバラード、母ビジュティエ)を送り込みます。前走の若竹賞は手応えがありながら、直線で包まれて不完全燃焼の6着でした。奥村武調教師は「不本意な競馬だったけど、それも競馬だからしかたがない。馬自体は良くなっているのは確認できました。見た目は変わっていないですけど、やっぱり走っている時のぶれのなさとか、芯の部分はずいぶんしっかりしてきた印象はあります」と、成長に手応えをつかんでいます。“タラ、レバ”になってしまいますが、スムーズならと思わせる前走でしたので、個人的にも狙ってみたいと思っています。

 共同通信杯で2着だったカラマティアノス(牡、父レイデオロ、母ダンサール)は、皐月賞(4月20日、中山)を目指していきます。前走は負けて強しの内容で、今後に期待が膨らむ走りでした。奥村武師は「もちろん勝つつもりで行きたいし、最低でもダービーへの権利を取ってきてほしい。前走も勝ちに行くために(内から)出し抜いて、かえって目標にされちゃったところもあって、展開ひとつでは逆転できないような負け方ではなかったですよ」と、トーンは高かったです。皐月賞の出走賞金順のボーダーは高そうですが、何とかかなってほしいところです。

 前走のシンザン記念で13着だったカラヴァジェスティ(牡、父Caravaggio、母Tonafutu)は、3月29日の中山・1勝クラス(芝1200M)に向かいます。そろそろ放牧先から帰厩してくる頃合いで、指揮官は「ゆくゆくは1200という馬の気はするんですけど、まだ課題が多いです。ゲートが速くないので、そこをしっかり1200のレースを使うまでに修正できるかというところ。スタートさえ互角に切れれば、スピード負けすることは全くないと思います」と、課題を口にしたうえで評価をしています。前走もパドックから落ち着きがなかったですから、そのあたりがカギになりそうです。

 フラワーCに向かうショウナンサムデイ(牝、父サートゥルナーリア、母ショウナンパンドラ)は、すでに放牧先から帰ってきています。馬体自体はあまり変わってきていないそうですが、指揮官は「しっかりと疲れは取れているし、前回とは中身も違うと思う。もうちょっと肉体的にたくましくなってほしい思いはありますね」と語っています。距離は長くて良さそうで、何とか賞金を加算したいところです。

 そして2歳馬たちも入ってきそうな時期です。サンデーレーシングのチャリングクロス(牡、父キタサンブラック、母ライジングクロス)は、母が英オークス2着馬で、半姉アースライズが15年のフラワーC2着馬という血統馬です。そしてG1レーシングのサルサブラヴァ(牡、父シニスターミニスター、母サルサドゥーラ)、井山登オーナーのレーヌミノルの2023(牡、父サートゥルナーリア)の3頭は、早期入厩が視野に入ってくるとのことです。

 今日のところはこのへんで。

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