
3月4日付で定年引退となる音無秀孝調教師(70)=栗東=へ花束が3月2日、小倉競馬場で贈呈された。管理馬の最終出走となった阪神12R終了後に行われ、音無厩舎所属の小牧加矢太騎手(28)らから花束を受け取った。
音無調教師は「終わった実感はないですね。今週は勝てなかったけど、仕方ない」とまずはさばさばした表情で話した。1000勝まではあと4つ届かなかったものの「悔いはないです。精いっぱいやったので、これ以上は考えられないですね。僕らしくていいと思います」と充実感をにじませた。
1995年の初出走から、JRAでは996勝と惜しくも1000勝には届かなかったが、地方、海外を合わせると1024勝をマーク。重賞90勝のうち、G1を14勝の素晴らしい実績を残した。「大満足ですね。いいこともあった」と名伯楽は笑顔でターフに別れを告げた。