
小倉競馬場で2日、3月4日付で定年引退となる河内洋調教師(70)=栗東=に花束が贈られた。厩舎のラスト出走となった阪神11R・チューリップ賞(ウォーターガーベラで鼻差2着)の直後に行われた。「メイショウ」の冠名で知られる松本好雄氏や谷調教師、鮫島克駿騎手らから花束を受け取った。
中山記念を松本オーナーと観戦したあと、取材に応じた河内調教師は「最後は惜しかったけど、ひとつ勝てて良かった」とすがすがしい表情だった。弟弟子である武豊騎手の騎乗ぶりについて聞かれると「50点やな。しばらく会わんからいいやろ(笑)。まだ非力なので、一戦ごとに力をつけてくれたら。いい形で(次の厩舎に)引き継げる」と柔らかい笑顔を浮かべた。
2005年の初出走から20年の調教師生活が幕を閉じる。「楽しかった。勝負だから、次に向けて頑張るしかないけどね。(今週も)馬が無事に上がってきてくれて、頑張ってくれました」と最後は馬に感謝した。
ラストデーのこの日は小倉メインをアスクドゥポルテで勝ち、ラスト重賞でも2着と最後まで競馬界を盛り上げた。JRA通算は385勝とした。