【報知杯弥生賞・理貴の特注馬】疑いようのないミュージアムマイルの能力 距離延長は間違いなくプラス

ミュージアムマイル
ミュージアムマイル

◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞への優先出走権)

 ミュージアムマイル(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)に非常に期待している。新馬戦は大きな出遅れが響いて3着に終わったものの、続く未勝利、黄菊賞と上がり最速で完勝してG1に初挑戦した。

 その朝日杯FSではスタートこそ決まらなかったが、二の脚をつけてすぐさま中団につけた。馬群の内で折り合って、直線で外に出されると力強く末脚を伸ばし2着。早め先頭から抜け出した勝ち馬のアドマイヤズームも強かったが、五分の発馬でもっと脚がたまっていたら勝負は分からなかったのではないか…。そう思わせられる見事な走りだった。能力の高さは疑いようがない。

 操縦性に問題はなく、不得意なゲートを補い、決め手をより生かせるという点でも距離延長は間違いなくプラス。2月26日の1週前追い切りでは、アンズアメ(3歳1勝クラス)を2馬身追走し、6ハロン79秒9―11秒8で4馬身半突き放す絶好の動きを見せており、仕上がりにも全く問題はなさそうだ。並行してゲート練習も行っており、陣営は改善に取り組んでいる。

 皐月賞の主役は3戦3勝のホープフルSの勝ち馬クロワデュノールだが、本馬にも十分チャンスはあるはず。このステップレースを制し、クラシックの舞台で3歳世代の横綱にひと泡吹かせる姿が見たい。(山本 理貴)

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