
◆第99回中山記念・G2(3月2日、中山・芝1800メートル、良)
1着馬に大阪杯(4月6日、阪神)の優先出走権が与えられるG2は16頭立てで争われ、2番人気でクリストフ・ルメール騎手騎乗のシックスペンス(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎、父キズナ)が、昨秋の毎日王冠に続く重賞2連勝で、重賞3勝目を挙げた。勝ち時計は、1分44秒8で、2004年にサクラプレジデントがマークした1分44秒9を更新するコースレコード。
同馬は毎日王冠を制した後、マイルCSを予定していたが、蹄の炎症で回避し、休養。5か月ぶりだった復帰戦を制し、通算6戦5勝とした。
2着は3番人気のエコロヴァルツ(ミルコ・デムーロ騎手)、3着は1番人気のソウルラッシュ(団野大成騎手)だった。
田辺裕信騎手(タイムトゥヘヴン=4着)「攻め馬の気配はよかったし、馬の気持ちが切れやすいタイプなので、稽古でやり過ぎず活気のあるいい状態でレースに臨めました。開幕週で前が有利なレースが続いていましたし、展開がつくりづらいとは思ったんですけど、中山ではいいパフォーマンスを見せてくれる馬。今日も最後は脚を使ってくれています」
荻野極騎手(クルゼイロドスル=5着)「厩舎もいい状態に仕上げてくれて、自信を持って乗れました。レースも我慢が利いて、最後までやめることなく走りきってくれました」
吉田豊騎手(メイショウチタン=6着)「今日はゲートがイマイチでした。中山は久々だったせいか、輪乗りの時とかもブレーキをかけるような感じで、雰囲気がもうひとつでした。ゲートも実際に後ろに重心がかかるような形で出てしまいました。ただ、その後はリズム良く行けました。ペースを落とす気はなかったし、3、4コーナーで仕掛けても反応してくれた。今日は後ろもついてきましたので、ああなると厳しいですよね。よく頑張っています」
三浦皇成騎手(グランディア=7着)「久々で、こういう馬場で外を回すのはきついと思っていたので、ラチ沿いで脚をためる形になりました。時計の速い決着のなかで頑張ってくれています。これを使って良くなってくると思います」
木幡巧也騎手(ボーンディスウェイ=8着)「内枠からで包まれるところもあったけど、スムーズに運べて、抜けるタイミングも良かったけど、もう少し伸びてほしかった。具合はいいと思っていたけど、今回に関しては力負けかもしれません」
松永幹夫調教師(マテンロウスカイ=9着)「スタートは決まったんだけど、周りの馬が速かった。力勝負だと少し分が悪かったかな。道悪だったり、いろいろうまくいかないとね」
菅原明良騎手(カラテ=10着)「3、4コーナーが掘れるような感じで、この馬にはいいなと思っていました。ただ、動けない位置に入ってしまって、思い通りに乗れなかったですね。しまいはこの馬なりに頑張ってくれています」
レイチェル・キング騎手(サイルーン=11着)「馬の状態も良く、いいスタートを切って、リズム良く運べて、注目馬の後ろからいい感じで走れた。上位の馬と比べると、瞬発力という点でちょっと見劣ってしまいましたね。この馬の脚は使えています」
藤岡佑介騎手(アルナシーム=12着)「具合は良かったが、枠的に内に潜り込めなくて、コーナーで脚を使う形になってしまって苦しかった」
浜中俊騎手(ボッケリーニ=13着)「休み明けですし、レコードが出るようなスピード馬場なので、ボッケリーニにとってはもっと時計のかかる馬場が合うし、今日は仕方ないというところでしょうか。次につながる競馬はできました」
横山和生騎手(グラティアス=14着)「馬場を考えて出していきました。現状の力は出してくれています」
戸崎圭太騎手(パラレルヴィジョン=16着)「以前に乗った時と比べると走りが鈍く感じました」