
◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル=1~3着馬に皐月賞への優先出走権)
前走の葉牡丹賞を2歳コースレコードで制して、無傷の3連勝で重賞初制覇を狙うヴィンセンシオ(牡3歳、美浦・森一誠厩舎、父リアルスティール)は、スケールの大きさが魅力だ。名牝シーザリオを祖母に持つ良血で、クラシック路線を意識させるには十分。森一調教師は「日本を代表する血統の馬ですし、これからどんどんと良くなってくれると思います。すごく強いメンバーが集まりましたし、ここが試金石になりますね」と力を込める。
昨年8月の新潟での新馬戦は、まだ粗削りな面が目立ちながら競り合いを制して勝負根性をアピール。前走もゴール前で2、3着と鼻、頭差の大接戦を制したもので、レースぶりは味のある内容が光る。「2歳の早い時期から馬格がある馬でしたが、そこに精神面が追いついてきたように感じます」と指揮官。クラシックへの登竜門をステップに、一躍主役候補を目指す。