勇退の村山調教師に武豊騎手、Dr・コパこと小林祥晃オーナーらから花束贈呈「調教師になれて本当に幸せでした」

小林祥晃オーナー(左)から花束を受け取る村山明調教師。 (カメラ・高橋 由二)
小林祥晃オーナー(左)から花束を受け取る村山明調教師。 (カメラ・高橋 由二)

 今週末で勇退する村山明調教師(53)=栗東=に、阪神7R終了後、花束が贈呈された。武豊騎手ら関係者、厩舎の代表馬であるコパノリッキーの馬主でDr・コパこと小林祥晃オーナーが駆けつけ、約16年半の調教師生活をねぎらった。小林オーナーはサプライズで登場。村山調教師は「体調があまり良くないなか来てくださった。涙が出そうになりました」と感謝した。

 現地で見届けた阪神7R・4歳上1勝クラス(ダート1400メートル=16頭立て)のイエデゴロゴロ(牝4歳、父レインボーライン)は9着、ラストレースとなった小倉8R・4歳上1勝クラス(ダート1700メートル=14頭立て)のレイフロレット(牝4歳、父レイデオロ)は5着。レース終了後には「調教師になれて本当に幸せでした。いいオーナー、スタッフ、ジョッキーに恵まれて、牧場の方にもご支援いただきました」と改めて関係者への感謝を口にした。

 今後については未定だとし、「一歩引いた立場で、競馬を応援させていただけたら。JRAの競馬は公正な公営競技。楽しめると思いますし、ファンの人が増えてくれるとうれしい。そのスリルや興奮をみんな味わってほしいなと思います」と競馬ファンへの思いを語った。

 村山師は1990年に騎手デビューし、2007年の引退までに重賞2勝を含む218勝をマーク。2008年に調教師免許を取得し、同年9月に厩舎を開業すると、重賞12勝を含むJRA通算308勝を挙げた。史上最多のG1級11勝を誇るコパノリッキーなど、特に砂上の名馬を多数管理した。

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