【報知杯】弥生賞8勝、FR3勝の「報知杯男」武豊騎手「いっぱい勝たせてもらった印象はありますね」

05年の報知杯弥生賞を制したディープインパクトと武豊
05年の報知杯弥生賞を制したディープインパクトと武豊

◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル)◆第59回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月8日、阪神・芝1400メートル)

 クラシックに直結する牡牝の報知杯が初めて同一週に開催される。武豊騎手(55)=栗東=がそれぞれの思い出を語った。

 数々の名馬とともに挑み、勝利をつかんできた。武豊は報知杯弥生賞ディープインパクト記念を過去8勝。3勝をマークする福永(現調教師)ら2位に断然の差をつけ歴代トップに立っている。「いっぱい勝たせてもらった印象はありますね」と笑みをたたえた。

 「思い出どころか、ディープインパクト記念だからね」。レース名にもなっている無敗の3冠馬を筆頭に、その後に悲願の日本ダービー初制覇をつかんだスペシャルウィークと参戦した1998年も記憶に残るレース。牡馬クラシックでも覇を競ったセイウンスカイ、キングヘイローを豪脚でねじ伏せた。

 「スペシャルウィークもそうだけど、(その後の)ダービー馬に乗せてもらっている印象がありますね」。勝利には届かなかったが、99年アドマイヤベガ(2着)、13年キズナ(5着)、22年ドウデュース(2着)は、のちの日本ダービー馬。「今はレース間隔を空ける傾向があるけど、クラシックの王道という感じがする。この馬とクラシックに行くんだろうな、と意識して乗っているレース」。皐月賞、菊花賞を制した00年エアシャカール(2着)など、3冠ロードで活躍した馬との参戦も目立つ。ディープインパクト記念の名が付いた、初年度20年もサトノフラッグで勝利。「ディープの子供で勝たせてもらったね」と思い出深いレースでもある。

 今年の弥生賞での騎乗馬は現状ないが、トップタイの3勝をマークしている報知杯FRには、リリーフィールドと挑む。チューリップ賞でウォーターガーベラ(2着)を桜花賞へ導いた名手の手綱さばきに今週も注目が集まる。(戸田 和彦)

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