【報知杯】森一誠調教師が弥生賞ヴィンセンシオ、FRインプロペリアで報知杯両取り狙う!JRA重賞2戦2勝の超新星トレーナー

報知杯ダブル制覇のチャンスがある森一調教師
報知杯ダブル制覇のチャンスがある森一調教師

◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル)◆第59回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月8日、阪神・芝1400メートル)

 クラシックに直結する牡牝の報知杯が初めて同一週に開催される。森一誠(かずとも)調教師(47)=美浦=は、皐月賞トライアルの第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念(9日、中山)にヴィンセンシオ、桜花賞トライアルの第59回報知杯フィリーズレビュー(8日、阪神)にインプロペリアをエントリーし、伝統のG2ダブル制覇のチャンスだ。

 報知杯ダブル制覇だ! 森一調教師は昨年3月の開業からここまで、昨年末のカペラS(ガビーズシスター)、先月のクイーンC(エンブロイダリー)とJRA重賞2戦2勝。1984年のグレード制導入以降で初となる無傷の2連勝にも「いずれ負けるんですし」とどこ吹く風だが、今週末もチャンスは大きい。

 弥生賞に送り出すヴィンセンシオは、同じ舞台だった前走の葉牡丹賞を2歳レコードで完勝。「もともと馬格はある馬でしたが、精神面が追いついてきました。前走は成長を感じる内容ですね」と納得の表情を浮かべる。祖母シーザリオは皐月賞馬サートゥルナーリア、3冠〈2〉〈2〉《1》着のエピファネイアなどG1馬3頭を産み、孫世代からも活躍馬を続々出している名牝。「日本を代表する血統ですし、この先どんどん良くなりますよ」との言葉通り、美浦・Wコースの1週前追い切りでは古馬を圧倒し、さらなる成長を見せた。

 もちろん、伝統あるトライアルは高い壁だ。15年のサトノクラウン、23年のタスティエーラで2勝する堀厩舎では助手、技術調教師として身近で見てきただけに、よく知っている。「弥生賞は関東王道のトライアル。直線が短く坂も2回越える、総合力が求められるレースです。今回もすごく強いメンバーがそろいましたし、ここが試金石になりますね」。だからこそ、乗り越えた先に開ける道は間違いなく広いだろう。

 FRのインプロペリアは現状、11/16の抽選対象だが、こちらもいとこが昨年のオークス馬チェルヴィニアという良血。マイルの新馬戦は単勝1・2倍の支持に応えて逃げ切った。「スピードがあり余っている感じで、距離短縮はいい。いきなりの重賞という高いハードルを越えられる馬ですよ」と素質に太鼓判を押す。

 先月のサウジカップデーでは、リヤドダートスプリント・G2でガビーズシスターが日本馬最先着の3着。「いい経験になりました」と、海外初出走を果たしたばかりだ。同一年の報知杯両取りなら史上2人目(※)。新進気鋭のトレーナーが、伝統の報知杯にその名を刻む。(角田 晨)※82年に中村好夫調教師が弥生賞(サルノキング)と現FR(ツキマリー)を勝っている。

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