
◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山競馬場・芝2000メートル=1~3着馬に皐月賞への優先出走権)追い切り=3月5日、美浦トレセン
葉牡丹賞を無傷の2連勝となる2歳コースレコードで制したヴィンセンシオ(牡3歳、美浦・森一誠厩舎、父リアルスティール)が、坂路で活気あふれる動きを披露した。3頭併せの3番手からスタートして、ぴったりと間隔を詰めたまま運び、最後はしっかりと追って53秒2―12秒2をマークして楽々と併入を果たした。降雨による走りづらいコンディションをものともせず、脚力をアピールした。
森一調教師は「調教でもワンペースでしまいに切れる脚を使えなかったのが、今日もメリハリのある脚を使えるようになってきた」と、成長に手応えをつかんだ。手綱を執った石神深道騎手(レースはルメール騎手)も「トモ(後肢)に緩さがあっても、あの馬場で53秒台を出せて、すごい馬です。問題なく折り合えていました」と好感触を伝えた。