横山典弘騎手(50)=美浦・フリー=は、レディスクラシックに今年2月のエンプレス杯・交流G2を制したアンジュデジール、スプリントに昨年の同レース覇者ニシケンモノノフで参戦する。2頭の評価や意気込みを聞いた。
―レディスクラシックはアンジュデジールで参戦する。今年はエンプレス杯、マリーンCと交流重賞2勝を挙げた。
「力をつけているというより、もともといいものを持っている。自在性もある。マリーンCの時は調子はそんなに良くなかったんだけどな。強い向かい風で57キロ、力の要る馬場と、厳しい条件で勝つんだから」
―能力が高い?
「今の牝馬のダート路線は強いよ。だからいつも、あれが勝ったりこれが勝ったり」
―大井開催の昨年は5着。
「大井競馬場の砂が合わないんだ。特殊な馬場だから。他の競馬場の時とパフォーマンスが違う。走っている時の動きが違う。だから今回、場所が替わるのはいい」
―スプリントは、連覇が懸かるニシケンモノノフで挑む。昨年はインから鮮やかに差した。
「チャンスをものにできてよかったですよ。すごく大事なレースだったから。もしかしたら少しピークを過ぎている可能性もあるが、この馬も能力は高い」
―昨年は東京盃(3着)をステップに優勝。今年は5か月の休み明け。
「無理に使わなくてもよいのでは、という話になり、一発勝負にしてもらった。休み明けで走らない馬ではないから。一生懸命走るところがこの馬の良さ。今回も頑張ってくれるだろう」(聞き手・石野 静香)