女傑ヒシアマゾンが死す 1994年エリザベス女王杯などG1を2勝

1993年、阪神3歳牝馬ステークスで1着のヒシアマゾン
1993年、阪神3歳牝馬ステークスで1着のヒシアマゾン

 1994年のエリザベス女王杯などG1・2勝を挙げたヒシアマゾン(牝28歳)が老衰のため、米国のポログリーンステーブルで現地時間4月15日夜に死んだ。JRAが17日に発表した。

 ヒシアマゾンは1993年9月にデビューした外国産馬のシアトリカル産駒。デビュー4戦目の阪神3歳牝馬S(現阪神JF)でG1初制覇を飾ったが、当時の外国産馬はクラシックに参戦できなかったため、春は出走可能なG2、G3に起用されていた。

 3歳秋には外国産馬も出走可能だったエリザベス女王杯で2つめのG1タイトルを奪取。その後も牡馬相手に活躍し、3歳時の有馬記念、4歳秋のジャパンCで2着に好走した。ラストランは96年の有馬記念(5着)。重賞9勝を含む20戦10勝で引退した。

 繁殖入りしたが、産駒には恵まれなかった。

 阿部雅英氏(同馬のオーナー、阿部雅一郎氏のご子息)「日が沈みかけ薄暗くなった放牧地で静かに息を引き取ったという報告を受けました。ここ最近は食が細くなっていたものの、他の馬の例にはなく、ゆっくりながらも歩き回り、寝起きには問題なく見えていたということだったので、他の馬とは違うところを最期まで見せてくれていたのだと思います。現役時代もそうですが、引退後もツアーを組み込まれて出羽牧場に見に行かれ、アメリカに移動後も見に行かれた方が多数いるとお聞きしていますが、たくさんのファンに愛された幸せな馬だったと思います。彼女の娘を繁殖牝馬として所有していますが、彼女の名前を思い出させるような馬をターフで走らせることが使命だと感じています」

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