【JBCクラシック】テーオーケインズが貫禄のG1・3勝目 圧倒的1番人気に応えて2馬身半差完勝

地力の違いを見せつけたテーオーケインズと松山
地力の違いを見せつけたテーオーケインズと松山

◆第22回JBCクラシック・交流G1(11月3日、盛岡競馬場・ダート2000メートル、良)

 ダート競馬の祭典、JBC競走が3日、盛岡競馬場と門別競馬場で開催された。クラシックは昨年のJRA賞最優秀ダートホースのテーオーケインズが貫禄のG1・3勝目を挙げた。

 単勝1・8倍の圧倒的1番人気に応え、テーオーケインズが悔しさを晴らした。中団で折り合っていた向こう正面で先行集団の外へ。最後の直線で懸命に粘るクラウンプライドを抜き去ると、2馬身半差をつける完勝で貫禄を示した。主戦の松山は「スタートをしっかり出ましたけど、ポジションを意識せず、リズムを大切に乗りました。強い競馬でした」と声を弾ませた。

 昨年6月の帝王賞を勝った後、国内4戦はいずれも1番人気。しかし昨年のJBCクラシック、前走の帝王賞とも4着と思わぬ敗戦を喫し、昨年の最優秀ダート馬は屈辱を味わった。雪辱のG1・3勝目に、松山は「前走からリフレッシュして、いい状態で戻ってきてくれました。こうして勝つ姿を見せることができて良かったです」と喜びをかみしめた。

 次走は連覇が懸かるチャンピオンズC。勝てば2年連続の最優秀ダート馬の座がはっきりと視界に入る。高柳大調教師は「当初の目標ですし、まだ良くなります」と言い切り、主戦も「これからも楽しみです」と1着に照準を定めた。

 ◆テーオーケインズ 父シニスターミニスター、母マキシムカフェ(父マンハッタンカフェ)。栗東・高柳大輔厩舎所属の牡5歳。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産。通算19戦10勝(うち地方5戦2勝、海外1戦0勝)。総獲得賞金は4億9569万7000円(うち地方1億8600万円、海外4601万3000円)。アンタレスS・G3、帝王賞・交流G1、チャンピオンズC・G1(以上21年)、平安S・G3(22年)に続く重賞5勝目。馬主は小笹公也氏。

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