◆第39回マイルCS・G1(11月20日、阪神・芝1600メートル)=11月14日、栗東トレセン
NHKマイルCを制したダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎、父ロードカナロア)が古馬撃破でのG1・2勝目を狙う。「春もそうでしたが、一回使って良くなっている。集中していると言うか、無駄なことをしなくなった」と岩本助手も上昇ムードを伝えた。
前走の富士Sは前哨戦としては上々だった。好位からリズムよくレースを進め、直線で一度は先頭に躍り出た。ゴール前で差されて3着に終わったが、勝った同じ3歳のセリフォスとは0秒1差。前走では2キロ差だった斤量が今回は同じになるだけに逆転は可能だ。「1、2着馬にマークされる形になりましたし、内容的にはいい競馬」と振り返った。
10日の1週前追い切りでは坂路で51秒0の自己ベストをマーク。ラスト2ハロンも12秒0―12秒0と、最後まで力強い伸び脚だった。「メンバーは強くなりますが、どれくらいのレースができるのか、楽しみ」と胸を高鳴らせた岩本助手。3歳マイル王者としての意地を見せる。