◆阪神ジュベナイルF・G1(12月11日、阪神競馬場・芝1600メートル)
阪神ジュベナイルフィリーズ(11日、阪神)で2歳女王の座を狙うモリアーナは、武藤善則調教師(55)=美浦=とその息子・雅騎手(24)=美浦・水野厩舎=の親子コンビに注目だ。勝てば調教師&騎手ともにG1初制覇となる。
父と同様、G1初制覇がかかるデビュー6年目の武藤は、モリアーナとのコンビに感謝の気持ちを持っている。「ビッグチャンスだと思うし、こうして続けてもらっているのはチャンス。みんなでいい思いができるように、いい結果を出せれば」。高橋文男オーナーとはプライベートでも一緒にゴルフをプレーさせてもらうなど、目をかけてもらってきたという。
1週前追い切りで手綱を執り、美浦・坂路でスクーバー(2歳1勝クラス)を2馬身半追走する形から、53秒9―12秒1で最後は強めに追って鋭く1馬身先着した。「状態はすごく良さそう。落ち着きがあって、雰囲気がいいし、折り合いがつくようになってきた」と、成長にも手応えをつかむ。
これまでの過去2戦のパフォーマンスから、G1級の相手でも好勝負ができると見ている。「2戦とも上手な競馬。ポテンシャルを秘めているし、相手関係より自分自身との(勝負の)面が大きい。本当に期待に応えてくれる馬で、あとは自分が手綱を握るだけ」。今秋のG1では、14年デビューの石川が先週のチャンピオンズCでG1初制覇を果たすなど、20歳代の若手が次々とチャンスをモノにしている。17年デビューの武藤もその流れに乗る。