◆第73回東京新聞杯・G3(2月5日、東京・芝1600メートル)
3場開催の出走馬が2日、確定した。「データ埋蔵金」は東京新聞杯(5日、東京)で府中の芝マイルを得意とする木村哲也調教師(50)=美浦=とクリストフ・ルメール騎手(43)=栗東・フリー=が送り出すプレサージュリフトに注目する。
過去10年の東京新聞杯の年齢別成績を見ると、4歳馬が38頭の出走で【55325】。2勝の5歳馬、3勝の6歳馬を勝率でも大きく上回り、他世代を圧倒している。3歳時はクラシック路線を中心に走っていた明け4歳馬が適距離に狙いを絞り、結果を出している。
今年は6頭が出走するが、プレサージュリフトを狙う。今回の舞台となる東京芝1600メートルで過去5年の厩舎別成績を見ると、木村厩舎が勝利数など、すべての部門でトップに立っている。このレースも2回の出走ながら、20年のプリモシーン1着、22年のファインルージュ2着と連対率10割。いずれもプレサージュリフトと同じ牝馬で結果を出している点は頼もしい。
さらに、鞍上のルメールは一昨年まで5年連続で全国リーディングに立った名手ではあるが、この舞台では過去5年で58勝。26勝で2位の戸崎に2倍以上の差をつけ、G14勝を含む重賞8勝を挙げるなど、その強さが際立っている。
この2人で府中のマイルに出走すれば当然、好成績に結びつく。昨年は11戦で【5312】。連対率は72・7%と抜群の数字だ。もともと、2人のコンビは過去5年のJRA全10場で行われたレースの成績(100レース以上を対象)を集計しても勝利数、勝率、連対率、複勝率とあらゆる数値でベスト5以内を確保する屈指の安定感。自分の“庭”に戻った黄金コンビが4歳牝馬を復活の重賞Vへ導く。(玉木 宏征)