21年の年度代表馬で、現役引退して種牡馬となるエフフォーリア(牡5歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父エピファネイア)が2月16日、茨城県美浦村の美浦トレーニングセンターに別れを告げた。鹿戸調教師や厩舎スタッフ、主戦を務めた横山武史騎手をはじめ、多くの関係者に見守られながら、福島・ノーザンファーム天栄を経由して北海道へ旅立った。
馬運車の出発後、報道陣の取材に応じた横山武騎手は、感極まって涙を抑えきれなかった。「泣くかなとは思ってたんですけど…。たくさんのことをあの馬に学ばせてもらって、本当に感謝しきれない。そのひと言です」と、声を詰まらせながら感謝の気持ちを繰り返した。
万感の思いで見送った鹿戸調教師も「体も回復して、いい状態で北海道へ送れるので、ホッとしています。本当に感謝していますし、ありがとうと言いたいです」と、優しく言葉をかみ締めた。
JRAは2月16日付で、同馬の競走馬を登録を抹消したと発表した。