【中山記念】ソーヴァリアント、初の1800メートルでも距離短縮プラス スピード色が強い母系

初の1800メートルでも強力な母系が武器となりそうなソーヴァリアント
初の1800メートルでも強力な母系が武器となりそうなソーヴァリアント

◆第97回中山記念・G2(2月26日、中山・芝1800メートル)

 第97回中山記念・G2(26日、中山)の主役候補ソーヴァリアント(牡5歳、美浦・大竹厩舎)の母系はスピード色が強い。祖母スーアは2000年のイタリア1000ギニー・G2(1600メートル)の勝ち馬で、1400~1600メートルのG3でも2、3着に好走。社台グループが繁殖牝馬として導入し、中距離型シンボリクリスエスとの交配で誕生した母ソーマジックも全4勝をマイル以下で挙げた。桜花賞3着後のオークス8着、秋華賞7着の結果からも、父より母系が色濃い現役生活だった。

 母は繁殖牝馬としても優秀で、初子から6世代続けてJRAでの白星を挙げ、2番子のソーグリッタリングは1600~1800メートルの重賞2着1回、3着2回に、リステッド2勝。1歳上の半姉にあたるマジックキャッスルは秋華賞2着後に愛知杯で重賞タイトルを手にすると、ヴィクトリアマイルでも3着と、G1タイトルにあと一歩に迫る活躍を見せた。

 オルフェーヴル産駒の本馬はデビューから一貫して2000メートル以上を使われてきたが、母や兄姉の実績を考えれば距離短縮がプラスに働く公算大で、大竹調教師も「1800メートルでも問題ない」と言い切る。チャレンジC制覇後の調整も「大きなダメージもなかったし、放牧先から予定通りに戻ってきた」と順調そのもの。前走に続く圧巻のパフォーマンスを披露できる下地は整っている。(西山 智昭)

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