◆サウジカップ・G1(2月25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル=13頭立て)
世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億6000万円)を誇るG1に日本馬6頭が挑み、吉田豊騎手とコンビを組んだパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)がスタートを決めて逃げ切り、昨年3月のドバイ・ターフに続くG1・2勝目の大金星を挙げた。レース創設4年目にして日本馬初勝利の快挙となった。3/4馬身差の2着には後方から追い上げた米国のカントリーグラマー(デットーリ)。勝ち時計は1分50秒80。
パンサラッサは昨年3月のドバイ・ターフでG1初制覇。同12月には香港Cに挑戦して10着に敗れたものの、豊富な海外経験が生きた。コースこそ違えど、ドバイ・ターフと同じ左回りでワンターンの1800メートルという最適条件。20年12月の師走S(11着)以来2度目の砂投入にも臆することなく、G1・2勝目を再び中東でつかんだ。矢作厩舎は昨年のレッドシーターフハンデキャップをステイフーリッシュで制覇すると、今年は1351ターフスプリント(バスラットレオン)に続く2勝目。2年続けてサウジカップデーで存在感を示した。
日本勢は3着にカフェファラオ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎、父アメリカンファラオ)、4着にジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父ドレフォン)、5着にクラウンプライド(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎、父リーチザクラウン)と上位を席巻。ほかはジュンライトボルト(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎、父キングカメハメハ)が7着、ヴァンドギャルド(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)が11着に終わった。
吉田豊騎手(パンサラッサ=1着)「スタートが決まったので、安心してパンサラッサの競馬をしようと。(結果は)大満足です。(直線は)何か来ているのは分かっていましたが、この馬は二枚腰があるのでしのいでくれました。(騎手人生にとってこの勝利は)忘れられないレースになりました。騎手をやっていて良かったと思います」
PANTHALASSA パンサラッサ!!!
— The Saudi Cup (@thesaudicup) February 25, 2023
Japan have their winner of #TheSaudiCup🏆 #サウジカップ🎌 pic.twitter.com/OpUu5S4itc