55歳の熊沢重文騎手、大けがから復帰後初勝利「37年乗ってきて、直線は今までで一番長く感じた」

3月5日の阪神4Rをセルリアンルネッタで勝利した熊沢重文騎手
3月5日の阪神4Rをセルリアンルネッタで勝利した熊沢重文騎手

 22年2月26日の小倉8R・春麗ジャンプSで落馬し第2頸椎(けいつい)を骨折、今年2月19日に戦列復帰した熊沢重文騎手=栗東・フリー=が5日の阪神4Rで5番人気のセルリアンルネッタ(牡4歳、栗東・高橋康之厩舎、父アドマイヤムーン)に騎乗。2番手から、直線はグランシャーク(2着、中村将之騎手)とのマッチレースとなった。残り200メートルを過ぎて抜け出しにかかり、1馬身半の差をつけて快勝。大ベテランが21年11月13日の阪神8R以来、約1年4か月ぶりの美酒を味わった。

 検量室前に引き揚げてきた際、派手なガッツポーズなどはなく、かみ締めるように喜んだ。ウイナーズサークルではファンから拍手、声援が起こっていた。

 熊沢重文騎手(セルリアンルネッタ=1着)「ホントにいい馬に乗せてもらって、きょうは乗ってただけです。先頭に立ってから馬が遊んでたんで、直線てこんな長かったかなと。37年間乗ってきて、一番長かったです。一年も休んでた人間にこんなにいい馬を預けてくれて、ホントにありがたいです。普通だったら無いこと。これから先、どこまでやるか何も決めてません。どこかで終わりは来るので、それまでにまたいい馬と巡り合えたら。まずは(自身が)元気でいなきゃだめだね。これからも泥臭く頑張っていきます」

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