【高松宮記念】昨年ナランフレグで号泣G1初制覇の丸田恭介騎手、今年は笑顔の連覇狙う

昨年の再現を狙う丸田
昨年の再現を狙う丸田
昨年のレース後に号泣した丸田
昨年のレース後に号泣した丸田

◆第53回高松宮記念・G1(3月26日、中京競馬場・芝1200メートル)

 春G1開幕戦、第53回高松宮記念(26日、中京)の出走馬が23日、確定。昨年人馬ともにG1初制覇を遂げたナランフレグと丸田恭介騎手(36)=美浦・フリー=は史上2頭目の連覇に挑む。枠順は24日に決定する。

 歓喜、号泣したG1初制覇から一年。ナランフレグと丸田は挑戦者から前年覇者へと立場を変えて、高松宮記念に2年連続で参戦する。「去年初めて(人馬ともに)G1を勝たせてもらい、今年またこうしてナランフレグと出られてうれしいです」。18年10月の新馬戦(1着)から主戦を任されてきた男は、素直な思いを口にした。

 6歳馬とキャリア16年目の遅咲きコンビでつかんだ悲願の初タイトル。秋のスプリンターズSでも3着と好走し、1200メートル戦での現役トップを証明したが、22年度のJRA最優秀短距離馬のタイトルはマイルCSを制したセリフォスの次点に終わった。今年からスプリント部門が新設されるが、「昨年だったら確かにこの馬だったと思いますよ。新しく賞が創設されたことでモチベーションは上がりますけど、賞を狙うと言うより、まずは目の前のレースを勝つことが大事ですから」と、あと数日に迫った大一番に集中していた。

 昨年は4角14番手の直線からインを突き、馬群を縫うように伸びて栄冠を手にした。「使った効果が見込めますし、息も良くなったかなと感じます。態勢は整ったと思うので、また頑張って(馬群を)さばかないといけないですね」。高松宮記念・G1の連覇は10、11年のキンシャサノキセキのみ。マルちゃんの相性で誰からも愛されるジョッキーが、今年は笑顔で連覇を達成する。(西山 智昭)

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