◆第67回大阪杯・G1(4月2日、阪神・芝2000メートル)
今年の大阪杯は華やかなメンバーになった。その中でも、連覇がかかるポタジェ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎、父ディープインパクト)を侮ってはいけない。昨年は8番人気で勝ち、G1どころか重賞も初制覇。以降は勝ち星から遠ざり、ディフェンディングチャンピオンながらも軽視されている印象だ。
この中間、陣営がまず推しているのが舞台適性だ。操縦性の高さに優れたタイプで、コーナー4つの内回りコースは打ってつけ。実際、今回の舞台では3勝、2着1回と結果を残している。大江助手は「G1を戦う上では、この馬の持ち味を生かせる」と太鼓判を押す。
そして仕上がりにも不安はない。レース後に硬さが出やすく、以前は念入りなケアが必要だったが、年齢を重ねて体質が強化された。それと同時に、馬体の筋肉量も増加。大江助手は「がっちりして、筋肉がしっかりしてきた。完成してると言っていい」と強調する。
コース適性と馬体の充実度は間違いなく好材料。昨年覇者の意地を見せ、G1制覇がフロックでないことを示してほしい。(水納 愛美)