◆大阪杯追い切り(29日、栗東トレセン)
悲願のG1初制覇へジャックドールが万全の態勢を整えた。武豊が手綱を執り、栗東・CWコースで併せ馬。6ハロン80秒3でラスト1ハロンはこの日、最速タイの11秒0。鞍上も手応え十分の口ぶりで振り返った。
「非常に力強い、いい動き。今日の馬場状態としては、いいタイムで走りましたね。持っているポテンシャルも高いと思いますし、それをレースで発揮できれば」
前走の香港Cで初コンビ。だが、スタートで後手に回ったことで、普段の先行策が取れず不完全燃焼に終わった。
「香港の時は、(ゲート内で)他の馬が暴れてつられたところもあった。とにかくスタートを決めたい。逃げて何勝もしている。逃げなくても勝っていますけど、そういうところは頭に入れて乗りたい」
デビューから13戦すべて2000メートル戦。7勝のうち5勝が左回りコースだが、昨夏の札幌記念ではパンサラッサやソダシなど豪華メンバーを相手に勝ち切っている。
「左回りで勝っていることが多いが、昨年の札幌記念では右回りの2000メートルで強い馬を相手に勝っている。阪神の2000メートルで心配することはない」
G1昇格初年度の17年をキタサンブラックで制覇。鞍上にとっても力の入る一戦だ。
「香港でチャンスをいただいて結果を出せなかった。それでも今回、騎乗させてもらえる。そこは非常に応えたい気持ちが強い。ジャックドールもG1ホースになるチャンス。力を出し切りたい」