【アーリントンC】オオバンブルマイ豪快差し切り 武豊「この世代のマイルでトップレベルの一頭」NHKマイルC目標

重賞2勝目を挙げたオオバンブルマイ(手前)
重賞2勝目を挙げたオオバンブルマイ(手前)
笑顔を見せる武豊(右)と吉村調教師
笑顔を見せる武豊(右)と吉村調教師

◆第32回アーリントンC・G3(4月15日、阪神・芝1600メートル)

第32回アーリントンC・G3はオオバンブルマイ(武豊)が重賞2勝目。NHKマイルC・G1(5月7日、東京)へ弾みを付けた。

 もう一丁!7番手で直線に向いたオオバンブルマイが、武豊のムチに応えてアクセルを全開にした。雨も重馬場も苦にせず、フルスピードで登坂。ゴール前で頭差抜け出し、重賞2勝目を手にした。「最後外に出てからギアが入って、届くなと思った」と武豊。初コンビの相棒が見せた期待通りの差し切りに、笑みをこぼした。

 課題のスタートは問題なく決めたものの、道中の進みがひと息だった。1週前追い切りで好感触をつかんでいた武豊は「もう少し楽に付いて行けるかと思った」。吉村調教師も「掲示板も怪しいかな」と不安を抱いたが、残り1ハロンからの爆発力が不安を吹き飛ばした。京王杯2歳S制覇、朝日杯FS7着ながら5番人気だったメンバー唯一の重賞勝ち馬が、地力を示した。

 目指すはもちろんNHKマイルC。武豊は「この世代のマイルで、トップレベルの一頭。本番でもチャンスがあると思う」と高く評価。指揮官も「東京の方が競馬しやすいかも。弾みをつけて行けますから」と自信をのぞかせた。2つのタイトルを引っ提げて挑む、3歳マイル王決定戦。G1でもドカンと大盤振る舞いだ。(水納 愛美)

 オオバンブルマイ 父ディスクリートキャット、母ピンクガーベラ(父ディープインパクト)。栗東・吉村圭司厩舎所属の牡3歳。北海道・新ひだか町の(株)サンデーヒルズの生産。通算4戦3勝。総獲得賞金は8628万8000円。22年京王杯2歳S・G2に続く重賞2勝目。馬主は岡浩二氏。

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