【フローラS】ソーダズリングのきょうだいは2000メートルでの重賞で実績あり 距離の融通利く血統背景

きょうだいが2000メートルの重賞で実績を残すソーダズリング
きょうだいが2000メートルの重賞で実績を残すソーダズリング

◆第58回フローラS・G2(4月23日、東京・芝2000メートル)

 フローラSが行われる東京競馬場の芝2000メートル。ソーダズリングには、3歳牝馬では楽ではない舞台設定を乗り越えられるだけの血統背景がある。

 母は08年の桜花賞3着のソーマジック。勝ち星はマイルまでだが、産駒は中距離での活躍も目立つ。半姉のマジックキャッスルは21年の愛知杯、半兄のソーヴァリアントは21、22年のチャレンジCを連覇ときょうだいは2000メートルの重賞ウィナー。20年の秋華賞2着、21年のヴィクトリアマイル3着のマジックキャッスルは、3歳時のオークスで3冠牝馬のデアリングタクトから0秒4差の5着に健闘している。

 距離の融通が利くのは母系の血統構成にある。2代母スーアの父フェアリーキングは、大種牡馬サドラーズウェルズの全弟。96年凱旋門賞を制したエリシオに代表されるように、欧州のタフな馬場もこなせるスタミナを産駒に引き継ぐ。また、母の父シンボリクリスエスは、フローラSと同じ舞台の03年天皇賞・秋を1分58秒0のレコード(当時)で優勝。02、03年の有馬記念を連覇と、スピード、スタミナともに優秀だった。

 「距離は未知数だが、何とか2着までに入ってオークスの権利を取りたい」と音無調教師。ハーツクライを父に持つソーダズリングなら、ここからさらに2ハロン距離延長のオークスにも対応できそう。ここで出走権を得られれば、母が8着に敗れた本番で、その雪辱も狙えるだろう。(戸田)

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