◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル)=美浦トレセン、5月30日
昨年の1番人気馬イルーシヴパンサー(牡5歳、美浦・久保田貴士厩舎、父ハーツクライ)がリベンジの一戦に挑む。8着に終わった昨年は1コーナーでは出脚がつかず17番手で運び、末脚勝負に徹した。だが、終始外に1頭おり、動くに動けない苦しい形に。それでもラスト3ハロンはメンバー最速に並ぶ32秒6をマーク。久保田調教師も「スムーズじゃなかったですね。最後にいい脚を使ったけど着差が着差だけにもったいなかった」と0秒2差まで詰めただけに悔しさをにじませる。「実力は引けを取っているとは思っていない」と今年こその思いで臨む。