ディープインパクト産駒の最終世代になるオーギュストロダン(牡3歳、アイルランド・Aオブライエン厩舎)が3日の英国ダービー・G1(エプソム競馬場・芝2410メートル)で優勝を飾った。この勝利を受けて、英国の大手ブックメーカーであるウィリアムヒル社は、凱旋門賞・G1(10月1日、仏パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)のオッズを修正。今年の英ダービー馬を7倍の1番人気に設定した。
オーギュストロダンは英2000ギニーで12着に大敗したため少し評価を下げていたが、この日の勝利で再評価された。2番人気は、英G1・コロネーションCを制したエミリーアップジョン(牝4歳、英国・Jゴスデン厩舎)で9倍。昨年の英チャンピオンSを制したベイブリッジ(牡5歳、英国・Mスタウト厩舎)が3番人気の11倍で続く。日本馬トップは、予備登録を済ませているサリエラ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎、父ディープインパクト)が34倍に設定されている。
陣営は凱旋門賞参戦まで言及していないが、英国の競馬専門メディア「レーシングポスト」によれば、次走はアイリッシュダービー・G1(7月1日、カラ競馬場・芝2400メートル)が最有力と報じている。今後の結果次第では、父ディープインパクトが04年に3着失格となった凱旋門賞の舞台を目指すかどうかに注目が集まりそうだ。また、同メディアではAオブライエン調教師の勝利後のコメントを引用。「この馬は本当にユニークだ。彼は日本史上最高の種牡馬(ディープインパクト)によって、偉大なガリレオ牝馬(ロードデンドロン)のうちの1頭から産まれた馬だ。彼は2つの大陸(ヨーロッパとアジア)を結びつけているので、私たちがこれまでに所有した馬の中で最も重要だと思います」と大きな期待を寄せているようだ。