今週から函館開催がスタートする。オープニング重賞はしっかり当てたいところ。函館スプリントSは過去10年で3勝を挙げている3歳馬が、斤量的にも有利と私は見ている。昨年も勝ったのは3歳馬のナムラクレアだった。今年はブトンドール(牝3歳、栗東・池添学厩舎、父ビッグアーサー)に注目したい。
昨年は函館でデビューし、新馬を勝つと中1週で挑んだ函館2歳Sも完勝。父ビッグアーサーから受け継いだスプリント能力を見せた。報知杯フィリーズレビュー6着は直線で激しくもたれてしまったもの。続く桜花賞9着は距離に不安があったことを考えれば、0秒8差に踏ん張っていたのは健闘の部類だと思う。
今回は2戦2勝の函館芝1200メートルと条件も好転、しかも斤量は52キロだ。5月31日の1週前追い切りでは、栗東・坂路で52秒9―11秒3をマーク。ラスト1ハロンの11秒3はこの日の最速であり、次位を0秒4も上回った。状態は間違いなく良好で、レースが楽しみだ。(山下 優)