【CBC賞】ジャスパークローネ、夏のスプリント王へ好発進 次走はアイビスSDか北九州記念

ジャスパークローネで逃げ切り、右手を突き上げる団野(右)
ジャスパークローネで逃げ切り、右手を突き上げる団野(右)

◆第59回CBC賞・G3(7月2日、中京・芝1200メートル、良)

 東西で2重賞が2日に行われ、第59回CBC賞・G3(中京)は同7番人気のジャスパークローネ(団野)が勝ち、第2戦を終えたサマースプリントシリーズで首位に立った。

 中京芝重賞マイスターだ。勝ち方は知っているとばかりに、レースを終えた団野は涼しい顔で検量室に戻ってきた。これで重賞6勝のうち、今年の高松宮記念も含め4勝が中京芝コース。「馬場も前残りで、脚質に合うと思っていた」と前走の函館スプリントSはしんがり16着負けだった7番人気ジャスパークローネで、あれよあれよの間に逃げ切った。

 午前中から芝コースは前残り傾向。競りかけられることもなく、前半600メートルの33秒7は、同距離の8R(1勝クラス)より0秒1遅いラップ。直線は2着馬に並ばれ、内外にフラフラしながらも「もう一度踏ん張ってくれた」と重賞初勝利に導いた。

 当初目標は青函S(6月24日、函館)だったが、除外対象となり矛先を変えたのが功を奏した。サマースプリントシリーズはトップ(11ポイント)。今後は状態を見ながら、アイビスサマーダッシュ(30日、新潟)か北九州記念(8月20日、小倉)を視野に入れる。「勝ったことで選択肢が広がって、先々も楽しみになりました」と団野。サマースプリント王を目指す、熱い夏が始まった。(山下 優)

 ジャスパークローネ 父フロステッド、母ファンシーキトゥン(父キトゥンズジョイ)。栗東・森秀行厩舎所属の牡4歳。米国・マクマーホール&ゴドルフィンの生産。通算13戦5勝。総獲得賞金は1億220万4000円。重賞初勝利。馬主は加藤和夫氏。

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