再び、しばしのお別れ(栗東)

カルパ
カルパ

 こんにちは、山本です。最近はいつでも恒例になってきた梅田の会社から、パッチパチといきますか♪

 さて、安倍晋三・元首相がお亡くなりになって、ちょうど1年が経ちました。あれだけの功績を残された方が狙撃される、という衝撃的なニュースを聞いたのは会社で内勤している時。予想をしている時間帯に一報が飛び込んできて、「心肺停止」などの言葉に一気に緊張感が高まりましたね。実は小倉への移動日で、亡くなったというニュースを知ったのは到着直後の小倉のホテル。もう、あれから1年ですか。アッという間ですよね。恐らく、ワタクシが生きている間は「7月8日」が来るたびに、あの事件があった日と記憶がよみがえるんだろうな、と思います。

 ということで、そろそろ本題へ。明日は注目の一戦が北で、西で行われます。

 まずは札幌5R。ソダシの半弟になるカルパ(牡、父モーリス、母ブチコ)が登場します。姉と同じように7月2週目の函館芝1800メートルでのデビュー戦。正直、現地に入ってからは須貝調教師にも会っていなくて、様子などは聞いていないんだけど、やっぱり武豊Jとのコンビというのは心躍ります。現地での取材によると、武豊Jは悪くない感触を持っているとのことで、まずは「絵になるコンビ」を堪能しつつ、結果も出してほしいところです。ちなみにソダシも実は一番人気でもなかったし、想像以上の走りに期待したいものです。

 そして、中京5Rは本当に楽しみです。まずは2億円ホースの2頭。須貝厩舎のラケダイモーン(牡、父レイデオロ、母ラルケット)は兄にマイルCS勝ちのステルヴィオがいますが、この2000メートルの舞台を当初から見据えて、調整を続けてきました。乗り込み量は非常に豊富で、仕上がりという点ではこの馬でしょうか。須貝調教師のトーンも徐々に上がってきている感じで、何度も聞いたのが「追ってからのフォームがいい」という言葉。確かにCWコースでのラストの伸びはしっかりしています。

 矢作厩舎のドゥマイシング(牡、父ドゥラメンテ、母フォースタークルック)も追い切るたびに良くなってきた感じを受けます。この厩舎としては乗り込みをしっかりと消化し、十分に態勢を整えてのデビュー戦といった印象を受けます。「水準程度は動けていますし、素質はあると思いますよ。気性的には、実戦では初戦から走れるタイプなんじゃないかと思います」と岡助手。馬体重は480~490キロほどというバランスのいい馬体は目を引きますし、個人的願望も含めて、実戦でさらに良さが出てほしいところです。

 この2億円対決に割って入りそうな雰囲気を漂わせているのが橋口厩舎のミカエルパシャ(牡、父エピファネイア、母ピースオブラヴ)です。この馬、とにかく動きがいい。「期待通りの走りで、ケチのつけようがありません。普段から落ち着いていて、無駄なことをしない、サラブレッドの理想的な性格。柔らかいフットワークで、芝に入れた時の感触もよかったです」と橋口調教師は絶賛の言葉を続けます。この馬ね、早くから期待していたんですが、その気持ちが高値安定どころか、天井知らずに上がっている感じ。取材の感触、一番ではこの馬ですかね。

 橋口厩舎はこの後も新馬がスタンバイしています。来週15日の中京芝1200メートルを松山Jで予定しているのがディーエストッキー(牡、父レッドスパーダ、母セデュウシング)。こちらは今年の千葉セリで購入した馬です。「牧場での追い切りでいい時計が出ていたし、先週の坂路で50秒台。体つきがムキムキという感じではないですが、長距離よりは短いイメージですね」と説明します。

 さらに翌週の22日、中京芝マイルはマックスセレナーデ(牡、父ドゥラメンテ、母シェクズセレナーデ)が松山Jで出走。この馬、音無厩舎のノットゥルノの半弟になるんです。「坂路の追い切りでは、スピードある走りを見せています。体つきを見ると、もっと距離があってもいいぐらい。楽しみですよ」と、まずはこの条件で適性を測る考えです。さらに、8月5日の新潟芝1600(牝馬限定)にはニシノコマチムスメ(牝、父ルーラーシップ、母ニシノハナムスメ)がスタンバイしています。

 ここからPOG情報。音無厩舎にゲート試験に合格していたミッキースターダム(牡、父エピファネイア、母ベルダム)が戻ってきました。叔母にジェンティルドンナを持つ良血馬ですね。今週の坂路では51秒台を早々とマークしました。「気分よく行かせたら、時計が出てしまいましたね。これから調教を積んでいって、どう変わっていくかだと思います」と生野助手。新潟開催の前半を目標に、調整を進めていくようです。

 松永幹厩舎は来週、2頭の新馬がデビューします。中京の芝マイルには横山典Jでマテンロウウイング(牡、父ルーラーシップ、母ラスティングソング)。松永幹調教師は「徐々に良くなってきたね。時計もそれなりに出ているし、マイルぐらいが合いそう」と初戦からの構えです。あとは十二分に乗り込んできたレーヴジーニアル(牡、父モーリス、母レッドリヴェール)が武豊Jで函館芝1800メートルを予定。「2か月ずっと在厩したけど、最初からいい馬だった。走りもしっかりしている」と手応えをつかんでいるようです。あと、厩舎ゆかりの血統になるアークドール(牡、父Golden Horn、母LArc)は7月29日の札幌芝1500メートルを予定しています。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

阪神1R・5ダイメイイチョウ(初戦は離れた勝ち馬に差されたが、自分でレースを作った内容は優秀。道悪にも対応可)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

中京2R・11シゲルテイオウ(前回は少し窮屈だったが、ゴール前の伸び脚は目を引く)

中京4R・11ナゲットモンスター(前走は流れが厳しかったが、砂適性は高い。道悪味方に押し切る)

中京9R・17ダノンアーリー(内の馬場が悪いゾーンを通った前走は参考外。距離短縮もいい)

函館12R・9イイヒニナル(前走が不可解だが、一気に主導権を握れば)

 ということで、期間限定としてきた「復活ブログ」も今週で最終回です。改めまして、4か月近くですか、ご愛読いただきありがとうございます。正直、栗東に行った週と、その週末だけの更新で続けようかという考えも頭をよぎりました。とはいえ、「現場発」という看板に偽りありですし、そもそも、今まで積み重ねてきた「質」の維持は難しい。再び、しばらくはツイッターでの情報発信です。ただ、報知=POGブログというイメージはなくしたくない(坂本ちゃん、頑張ってね)ですし、楽しみにしていただいているという声が結構届くのもありがたい話。せめて、毎週行けるようになれば、今度は「期間限定」ではなく、ちゃんと復活します。しばし、お待ちください。ということで、最後はいつも通り、また次回です。ではでは

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