勝利の手応え(美浦)

スカイキャンバス
スカイキャンバス

 こんにちは、坂本です。今週は金曜日まで美浦トレセンで出張であります。

 さて、最近は保険証をめぐる問題が何かと世間を騒がせておりますが、病院にマイナカードを持っていっても利用できないトラブルは、いざ自分の立場になったら困ってしまいますね。先日は私の愛猫が具合を悪くしてしまい、ペット病院に連れて行った時にペット保険の保険証券を提示して、スムーズに手続きをしてもらえました。ペットの治療費もけっこうかかるものなので、もし保険に入っているのに使えなかったら「おいおい!」となってしまいます。紙のペットの保険証券と同じく紙の健康保険証で事足りるのであれば、現状のままでいいのではと感じてしまいますね。

 ちなみに今では愛猫は元気を取り戻して、お陰さまで食欲もモリモリ復活してきました。それにしても血液検査で細かくお医者さんに説明してもらえて、動物の世界の医療も進んでいるのだなあと感心した次第でした。競走馬などは、その最たるものかもしれませんが。

 それではボチボチ本題へ行きましょう。まずは武井厩舎からです。今週は新馬勝ちを飾ったスカイキャンバス(牝、父ファインニードル)が、函館2歳Sに出走します。最内枠を引き当てて、抜群のスピードを生かしてどんな立ち回りをするのか、楽しみですね。そして美浦にいる2歳勢も続々とデビューに向けて調整を進めています。

 ソウルアンドジャズ(牡、父ブリックスアンドモルタル)は、すでに発表されているように7月23日の中京新馬戦(芝2000M)に松山騎手で予定しています。今週水曜日に美浦・Wコースでの併せ馬で、6ハロン80秒5―65秒0―11秒9を馬なりでマークしています。武井調教師は「(併せた相手と比べて)動かなかったと思ったら、時計がよかったです。2歳でちゃんと動けていて、いいですね。折り合いは大丈夫で、後々は1600くらいになりそうですが、ピュッと切れそうです」と、来週に向けて順調な仕上がりにうなずいていました。今年の日本ダービー3着の半兄ハーツコンチェルトとはタイプが違うといいますが、十分に素質を見込んでいました。

 そしてその併せ馬で先着したのが、キットハナガサク(牝、父キズナ、母メジロスプレンダー)です。3頭の真ん中で最先着して、「心肺機能が高くて、2000メートルも考えていましたが、これだけ自由に動けていますから1800でも大丈夫でしょう。それなりの脚を使ってくれるでしょう」と、7月22日の福島新馬戦(1800M)にスタンバイしています。この2頭について武井師は「両方とも勝てるなという感触を得ました」と、自信の笑みを浮かべていましたので楽しみですね。

 そしてカリーシ(牝、父モーリス、母ラクアミ)は、7月29日の札幌新馬戦(芝1500M)に横山武騎手で予定しています。こちらは「体の使い方は良くなってきています」と、当初のイメージ通りに調整を進めてこられているようです。また6月17日の東京の新馬戦で2着だったハビレ(牡、父ヘニーヒューズ)は、来週の7月23日の中京未勝利戦(ダート1400M)に菅原明騎手で向かいます。前回は勝ったアマンテビアンコが強かったですが、武井師は「力はあります。2戦目で改めて」と今度こその構えです。今週はもちろん、来週の2歳攻勢から目が離せませんね。

 次は手塚厩舎へいきましょう。今週日曜日の福島新馬戦(芝1200M)にスタンバイしているスピリットガイド(牡、父Invincible Spirit)は、叔父に仏英G1を2勝しているマウントネルソンを持つ血統です。手塚調教師は「水準級だと思います。筋肉質で体形的にも短い距離が合うと思う」と評価したうえで、「ここならやれていい」と期待していましたね。

 そして今週の日曜日の函館新馬戦(芝1800M)で初陣を迎えるバロン(牝、父ロードカナロア、母マイミスリリー)も、トーンは高かったです。「走ると思います。勝てる力はある」と期待を口にして、勝てば秋はアルテミスS(10月28日、東京)を視野に入れていきたいというニュアンスの話でした。そして同じ藤田晋オーナーのボンドガール(牝、父ダイワメジャー)についても改めて確認すると、ほぼサウジアラビアロイヤルC(10月7日、東京)に向かうことで決まりとのことでした。

 最後は国枝厩舎にいきましょう。まず今週デビュー組からいきますと、良血で評判のクラッチプレイヤー(牡、父ドゥラメンテ、母ヴァシリカ)が、土曜日の福島新馬戦(芝1800M)でデビューを迎えます。なかなかトーンが上がってこなかった一頭ですが、「乗り込んでいるんだけど、追ってからがもうひとつ渋い。ある程度、前にいって競馬をつくっていった方がいいかな。そんなピリピリしていないし、余裕があるのはいいね。良くなるのは秋という気がしないでもないけど、競馬にいってどうか。これから変わってくるのが楽しみ」と、初戦に関しては慎重なトーンが伝わってきました。それでも将来性への評価はしていましたので、先につながる走りを期待したいですね。

 一方で今週の福島でデビューを予定していたエリカリーシャン(牝、父エピファネイア)は、ソエ(骨膜炎)で予定を延ばすことになりました。当面は様子を見ながら、新潟開催でのデビューを探っていくそうです。また来週の福島でデビューを考えていたシンハナーダ(牡、父レイデオロ)は、右前脚に骨瘤ができそうだったので、無理をせずに検査をして、どうするか考えていくとのことでした。

 また他の新馬ではベストミーエヴァー(牝、父No Nay Never)が、7月5日に帰厩しています。5月にゲート試験に合格して以来で、当面は8月5日の新潟新馬戦(芝1800M)を本線にして進めていくそうです。6月29日にゲート試験に合格したボーモンド(牡、父モーリス、母ボージェスト)は、今週の木曜日に放牧に出されました。函館に入厩しているステレンボッシュ(牝、父エピファネイア、母ブルークランズ)は、先週から追い切りをスタートしています。7月23日の札幌新馬戦(芝1800M)でのデビューを目指していくようです。

 それでは今日のところはこのへんで。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル