ディアドラを担当した込山助手 新天地・小栗厩舎で「ナナちゃん」に愛情注ぐ

函館競馬場でナナオの世話に励む込山助手(カメラ・水納 愛美)
函館競馬場でナナオの世話に励む込山助手(カメラ・水納 愛美)

 7月10日から1週間、函館競馬取材のため現地に滞在した。涼しい気候や当地のグルメも満喫したが、何より大きな実りとなったのは、今まで話したことがなかった厩舎スタッフに取材できたこと。その一人が、函館2歳S2着のナナオを担当していた、栗東・小栗厩舎の込山雄太助手だ。

 「ディアドラの込山さん」と聞けば、ピンとくる方もいるかもしれない。約1年10か月にわたる海外転戦に帯同し、その間にはナッソーS・英G1を制覇。唯一無二の経験を持つ腕利きだ。トレセンに入ってから35年間、橋田満厩舎一筋だったが、今年3月の定年解散に伴い、小栗厩舎に“転厩”した。

 印象的だったのが「俺は牝馬の方がやりやすい。牝馬の方が走ってるね」という言葉だ。切っても切り離せない存在のディアドラはもちろん、04、05年にエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴの調教にも騎乗。理由については「基本、牝馬の方がかわいいからね」と冗談ぽく話すが、その愛情が伝わる場面があった。

 取材の間、ナナオはすぐ近くの洗い場で蹄鉄を打たれていた。ナナオが動いた一瞬のこと。込山助手はさっと駆け寄り、「ナナちゃん」と声をかけながら顔をなでた。優しい声と穏やかな笑みは、まるで娘に接しているよう。“愛娘”がすぐ落ち着きを取り戻した様子を見て、私は人馬の信頼関係を実感した。橋田厩舎時代には取材の機会がなかったが、ディアドラにも温かく向き合ってきたのだろうと想像できた。

 ナナオは函館2歳Sで6番人気ながら2着と健闘。小栗厩舎の重賞初挑戦初Vまで、あと一歩だった。小栗厩舎から第2のディアドラが誕生するかは「先生の腕にかかってる(笑い)」。込山助手の新天地での活躍と、小栗厩舎から名牝が育つことを祈っている。(中央競馬担当・水納 愛美)

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