◆第59回札幌記念・G2(8月20日、札幌・芝2000メートル、稍重)
サマー2000シリーズ第4戦は15頭立てで争われ、2番人気のプログノーシス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎、父ディープインパクト)が川田将雅騎手を背に、中団から進出し、最後の直線で堂々と抜け出すと、危なげなく勝利を収めた。今年の金鯱賞以来の重賞2勝目。川田騎手は2014年ハープスター、19年ブラストワンピースに続く同レース3勝目で、プログノーシスとのコンビでは6戦無敗となった。勝ち時計は、2分1秒5。
4馬身差の2着は4コーナーで内を突いて抜け出した9番人気のトップナイフ(横山和生騎手)が粘り、さらに3馬身離れた3着には4番人気のソーヴァリアント(クリストフ・ルメール騎手)が続いた。
川田将雅騎手(プログノーシス=1着)「正直、返し馬の感触もそんなに良くはなかったので、この馬自身がどういう走りができるのかに重きを置いて、乗っていこうというところでした。ゲートがいつも以上にうるさくて、とはいえ出てはくれたんですけど、その後は自分のリズムを大事にしながら、走りのバランスが取れてからは、この馬が無理しない程度にポジションアップする形になったので、それは許してあげて、というところでした。(直線は)道中リズムよく、無理せずにポジションアップしていくなかで、今までやってきた競馬とは全く違いますけれど、4コーナーの雰囲気も良かったですし、こういう特殊な馬場にもなっていたので、適性の差も出たのかなとは思います。ポテンシャルは非常に高いのですが、それを発揮するのがとても難しい馬なので、今日も簡単ではない形ではありましたけど、こうして発揮してくれて、ちゃんとまた重賞を勝ってくれましたので、胸を張っていい内容だったと言えると思います」