【新潟2歳S】永島まなみ騎手、お手馬ルクスノアとJRA女性騎手3人目の重賞制覇へ「もう一段上がった感じ」

ルクスノアの能力を信じ重賞初制覇に挑む永島
ルクスノアの能力を信じ重賞初制覇に挑む永島

◆第43回新潟2歳S・G3(8月27日、新潟競馬場・芝1600メートル)

 第43回新潟2歳S・G3(27日、新潟)で永島まなみ騎手(20)=栗東・高橋康厩舎=が、ルクスノアとともに重賞初制覇に挑む。新馬デビューVを飾った同馬と得意の新潟コースを突き抜け、自身3度目の重賞挑戦でJRA女性騎手3人目の快挙を成し遂げる。

 調教で感じていた非凡な素質は実戦で証明した。「この時期の2歳と思えないほどバランスが良くて体幹がしっかり。いい馬です」。永島が自信を持って自身3度目の重賞に、ルクスノアで挑む。中京マイルの初陣は好位の3番手で脚をため、最速の上がりで伸びて3馬身差V。「抜け出してからも余裕があったくらいでした」とパフォーマンスを絶賛した。

 これまでの重賞はCBC賞のアビエルトが12着、小倉記念のエニシノウタが9着。ともにテン乗りだった。今回はゲート試験の前からコンタクトを取ってきたパートナー。16日の栗東・坂路での1週前追い切りは重馬場で51秒1―11秒9の好時計。「めちゃくちゃ良かったです。使って、もう一段上がった感じ」と絶好の動きに“まなみスマイル”がはじけた。

デビュー戦も騎乗し、ルクスノアを勝利に導いた永島(左)
デビュー戦も騎乗し、ルクスノアを勝利に導いた永島(左)

 所属する高橋康厩舎を除くと、永島に最も多くの手綱を任せてきたのが平田調教師だ。「まなみはうまいからね。根性が違う。負けん気がすごい。初めは人気薄で頑張っていたけど、最近は上位人気で結果を出している。思っていた通りに伸びてきたね」と成長に目を細める。減量の恩恵がないG3でも信頼は変わらず「新馬戦の時に『勝ったら、まなみで新潟2歳Sへ』というのは決まっていた」と明かした。

 この日のキャンター調整にも騎乗した20歳は、23日の最終追い切りもまたがり万全の仕上げを施す。「オルフェーヴル産駒の牝馬。折り合いを教えつつレースに行ければ。楽しみです」と期待を膨らませた。JRA通算51勝のうち、新潟で10勝。福島に次いで中京、小倉と並ぶ数字を残しており相性は悪くない。女性騎手3人目の平地での重賞制覇へ、外回りの長い直線をさっそうと駆け抜ける。(吉村 達)

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