【オールカマー】タイトルホルダー、物足りなさが残る最終デモ 底力問われる一戦に

横山和の手綱で調整したタイトルホルダー(左)
横山和の手綱で調整したタイトルホルダー(左)

◆オールカマー追い切り(21日・美浦トレセン)

 2重賞の出走馬が確定した21日、有力馬の多くが東西トレセンで最終追い切りを完了した。第69回オールカマー・G2(24日、中山)のメンバーでは、実績上位のタイトルホルダーはイシゴー(石行佑介)記者が「物足りなさが残る」とみた。

 タイトルホルダーが天皇賞・春の悪夢の競走中止から約5か月ぶりに復帰する。結論から言うと、最終追い切りは物足りなさが残った。横山和を背に美浦・Wコースで、単走だったが僚馬を前に置いて誘導させ、追いかける形でスタート。5ハロン66秒4―11秒5と最後の直線で加速はしたものの、両前脚でドシンと地面をたたきつけ、うなるような好調時の走りではなかった。

 栗田調教師のトーンも「完調時には及ばないけど、レースでパフォーマンスは出せる」と決して高くはない。今回は入厩から一度も併せ馬を消化しておらず、良化途上というのが正直な印象だ。

 とは言え、G1・3勝の実績は断然上位。最後に急坂が待ち受ける中山コースは地力が物を言う舞台で、非凡な先行力を持つ同馬を侮るわけにはいかない。今春も実際、前哨戦の位置づけだった日経賞を連覇。昨年の同レースでは内、外から迫った2、3着馬をねじ伏せるように再加速し、貫禄勝ちを収めている。トレーナーも「始動戦なので、いい状態で使うというのが大事なポイント。競馬が近づいてきたというしぐさは見られる」と上昇の兆しはみていた。G1戦線へ向け、底力が問われる一戦となりそうだ。

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