◆第61回アルゼンチン共和国杯・G2(11月5日、東京競馬場・芝2500メートル)
昨年の勝ち馬ブレークアップは、3勝クラスの六社Sを制して初の重賞挑戦でいきなりタイトルをもぎ取った。今年も同じ臨戦過程のチャックネイト(セン5歳、美浦・堀宣行厩舎、父ハーツクライ)を狙ってみたい。
六社Sの勝ち時計2分24秒0は、東京芝2400メートルで施行されるようになった2017年以降で最速。2番目に速かった初年度のタイムを1秒1も上回っている。これだけでも驚きだが、レース当日はタイムの出にくい重馬場。さらに、前半1000メートルが60秒3という馬場を考慮すればハイペースのなか、中団の7番手から勝ちきったのも評価に値する。2~4着の馬は全て後方から差してきており、能力が抜けてなければできない芸当だ。
ブレークアップが昨年のアルゼンチン共和国杯で54キロだったことを思えば、チャックネイトのハンデは重くとも56キロまで。六社Sより2キロは軽くなる。1週前追い切りの26日には美浦Wコースで1番時計タイのラスト1ハロン11秒3を記録しており、状態も申し分ない。勢いそのままに重賞初制覇の可能性は高い。