第48回エリザベス女王杯・G1が11月12日、京都の芝2200メートルで行われる。
ローズS2着以来となるブレイディヴェーグ(牝3歳、美浦・宮田敬介厩舎)を主力視する。その前走は、1勝クラスを勝ったばかりの参戦ながら、上がりNO1の末脚で、ゴールではレコード勝ちのマスクトディーヴァに1馬身半差まで迫った。マスクトディーヴァは続く秋華賞でリバティアイランドをしのぐ上がり最速の2着。この馬の脚に高い評価を与えていいだろう。乗りに乗ってるルメール騎手、54キロなら、G1でもいきなり突き抜けていい。
V2を目指すジェラルディーナ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は今回、オールカマー6着からの参戦。やや瞬時の反応を欠くが、宝塚記念4着など、地力自体は落ちておらず、京都の下り坂をうまく使えば、今年も怖い。
目黒記念3着のサリエラ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)はアルゼンチン共和国杯を制したゼッフィーロと馬体を併せて伸び、競り落とした。牝馬同士ならメンバー上位の豪脚が黙っていないだろう。
モーリス×ヴィルシーナ配合のディヴィーナ(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、前走の府中牝馬Sで重賞初制覇。完全に上昇曲線に入った今なら、互角の戦いが可能だ。
オークス2着、秋華賞3着のハーパー(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)、昨年2着のライラック(牝4歳、美浦・相沢郁厩舎)、マーメイドS勝ち馬のビッグリボン(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎)、ローズS、愛知杯1着のアートハウス(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)、七夕賞2着のククナ(牝5歳、美浦・栗田徹厩舎)、3勝クラスの大原Sを勝ったゴールドエクリプス(牝4歳、栗東・大久保龍志厩舎)、大阪杯5着のマリアエレーナ(牝5歳、栗東・吉田直弘厩舎)、府中牝馬Sで2着に追い込んだ切れ者ルージュエヴァイユ(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)の一発に警戒。(大上 賢一郎)