◆第10回京都2歳S・G3(11月25日、京都・芝2000メートル)
全兄に2020年の凱旋門賞馬、ソットサスを持つシンエンペラー(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)に注目だ。東京への前日輸送があった初戦の最終追い切り(11月1日)は栗東・坂路を59秒0―14秒5で、日曜(10月29日、坂路を55秒8-11秒7)が実質的な最終追い切りだった。当日輸送の今回は直前まで、しっかり負荷をかけられる。担当の吉田助手も「行きっぷりが良くなって、素軽さが出た」と上積みを感じ取る。
11月4日の新馬戦はふらついたり、若さを見せながらも完勝。当時は単走での追い切りが中心だったが、今回は「馬の後ろにつけて集中させてます」と工夫をこらす。相手が強くなった方が本気で走るタイプで、世界的良血が改めて能力をアピールする。(玉木 宏征)