◆阪神JF追い切り(6日、栗東トレセン)
第75回阪神JF(10日、阪神)に出走する各馬が6日、東西トレセンで追い切った。8頭中4頭の抽選対象を含む出走馬は7日に確定する。
黒鹿毛の馬体が、しなやかに躍動した。サフィラは栗東・坂路で単走。重心がぶれないフォームで登坂し、しっかりと地面を蹴り上げた。全体時計は54秒9と目立たないが、馬なりで加速ラップを刻み、しまいは12秒3と上々の伸びを見せた。池添調教師は「今日は確認作業でしたが、申し分ないです」と胸を張った。
前走のアルテミスSで重賞初挑戦。勝ち馬とは瞬発力の差が出たものの、長く脚を使って2着と、上位の力は示した。その後、心身ともにダメージはなく、G1参戦を決定。指揮官は「すぐに馬体は戻りました。変わっていないのが一番です」と順調ぶりを強調する。
きょうだいに19年朝日杯FS覇者のサリオスや、20年有馬記念2着のサラキアがいる良血。1週前にはCWコースで6ハロン77秒9―11秒7の猛時計をマークするなど、既に素質の片りんを見せている。「トモ(後肢)や体つきは幼い。そのなかでこれだけのパフォーマンスを見せてくれています。ここで結果を出せば来年、再来年が楽しみ」と池添師。偉大な兄姉に続くべく、まずは世代の頂点を狙う。(水納 愛美)