【中山11R・有馬記念】◎ソールオリエンスは1週前追い切りを見た時点から本命の有力候補だった。美浦・Wコースでのウインマリリン相手の併せ馬でラスト1ハロン11秒2をマーク。迫力十分の動きで僚馬に1馬身先着した走りは圧巻だった。追い切り直後に手塚調教師から「大一番になるし、加減はできないので」と意図を聞き、有馬記念にかける陣営の熱意も伝わってきた。
状態面と同じくらい重視していた枠順が1番に決まり、迷いなく◎を打った。有馬記念が行われる中山・芝2500メートルは明らかに内枠が有利。前走の菊花賞は外枠(14番)から枠なりの競馬で外を回る形になったぶん、しまい伸びきれなかった。今回は皐月賞と同じ最内枠で、道中は距離ロスなく運べる。クラシック1冠目で披露した圧巻の末脚の再現に期待したい。
スターズオンアースはオークス以降勝利がないが、すべてG1を走って〈3〉〈2〉〈3〉〈3〉着は立派。大外枠はマイナスだが、乗り慣れたルメールがスムーズにエスコートできれば。スルーセブンシーズは仕上がりだけなら最上位の評価だ。