◆第６４回有馬記念・Ｇ１（１２月２４日、中山競馬場・芝２５００メートル）
いよいよ有馬記念です。一年は早いですね。今年はけがもあったとはいえ去年（３１８勝）から勝ち星を減らしており（２３日時点で２７９勝）、全く納得のいく一年ではありませんでした。連対率が上がってはいますが、やっぱり騎手にとっては勝ち星が一番です。
さて、有馬記念はイクイノックスがいなくなったことで混戦になりました。有力馬が外枠にいき、さらに難しさが増しましたね。毎年言っていますが、コース形態から外枠はかなり不利ですから。◎はジャスティンパレスにします。古馬になって本格化し、天皇賞・秋もイクイノックスがいなければ勝っていたレースでした。枠がもう少し内なら言うことなかったですが、手頃で悪くはないです。昨年は７着でしたが、当時とは別の馬になっているので、あのイメージは捨てていいでしょう。中山で勝ってはいませんが、走りからも特に問題ないと思います。
○はソールオリエンスです。ロスなく立ち回れるいい枠を手にしましたね。ただ、どうしても器用さに欠けるイメージがあるので、直線は外に出すことになると思います。爆発力は認めていますが、立ち回りの部分で対抗までとします。
▲はドウデュース。前走の走りから復調の兆しが見えました。武豊騎手に戻るのは明らかにプラス。筋肉量がすごく多いので距離は少し長いかもしれませんが、枠は最高なので切れを生かしたレースに期待したいです。
来年は３歳ダート３冠競走の創設など交流競走の改革元年と言われています。当然、ＪＲＡの馬が強いのは分かっていますが、南関東からもいい２歳馬が出てきています。３冠すべてを持っていかれるのは悔しいですし、対戦を楽しみつつ、負かしていきたいと思います。（船橋競馬所属騎手）
【森泰斗騎手の印】
◎（１０）ジャスティンパレス
○（１）ソールオリエンス
▲（５）ドウデュース
★（１３）タスティエーラ
△（２）シャフリヤール
△（４）タイトルホルダー
△（１５）スルーセブンシーズ
◆森 泰斗（もり・たいと）１９８１年１月１１日生まれ。４２歳。９８年４月１８日に宇都宮競馬でデビュー。２００３年３月３０日、中山でＪＲＡ初騎乗を果たす。０５年には宇都宮競馬の廃止に伴い、船橋競馬へ移籍。以後、１４年～１６年、１８年～２２年の８回、南関東リーディングに輝く。今年７月１２日、歴代１４人目の地方通算４０００勝を達成した。
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