【京都金杯】アルナシーム勝負気配漂う 橋口調教師「いつも通りのいい動き。走りにも活気がある」

軽快に駆け上がるアルナシーム
軽快に駆け上がるアルナシーム

◆第62回京都金杯追い切り(1月3日、栗東トレセン)

 中山と京都の3日間開催でスタートする24年の中央競馬の開幕重賞となる東西金杯(6日)などの追い切りが3日、東西トレセンで行われた。京都金杯のアルナシームは栗東・坂路で活気十分。今年の飛躍につなげるか。

 落ち着いた雰囲気のなかにも、力強さが光った。アルナシームは栗東・坂路で単走。一完歩ずつ、確かな踏み込みで駆け上がった。時計は53秒6―12秒5で派手ではないが、橋口調教師は「53秒で馬なりの指示」と予定通りを強調。「いつも通りのいい動き。走りにも活気がある」と目を細めた。

 1、2週前追い切りでは、鮫島駿を背にCWコースで長めから負荷をかけた。先週は7ハロン97秒0―11秒8、先々週は6ハロン79秒5―12秒0と好時計連発。指揮官は「短期放牧から戻して順調」と、調整過程に手応え十分だ。

 以前は操縦性に難があり、21年東京スポーツ杯2歳Sでは、向こう正面から暴走する場面もあった。トレーナーは「折り合いは良くなった。前より落ち着きが出た」と成長を評価。前走の馬体重は、新馬戦と比べると22キロ増で、「大人になりましたね」と心身両方の充実ぶりを実感する。

 前走のカシオペアSは、馬群で脚をため、好位から抜け出す正攻法で制した。今回は1ハロン短縮されるが、舞台は同じ京都。橋口師は「もともと1600メートルでいい競馬をしていた。平坦な京都も合ってそう」と適性を見込む。

 ドウデュースが制した21年朝日杯FSで4着。自身を除く5着までの全頭が後にG1を勝つ、ハイレベルなメンバーとも張り合っていた。「あの馬にとっていい年になるように」と橋口師。新春重賞を飛躍の足がかりとする。(水納 愛美)

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