【日経新春杯】サヴォーナ今週から復帰の池添謙一が重賞初制覇へ導く「結果を出して次のステップに」

池添を背に坂路を駆け上がるサヴォーナ
池添を背に坂路を駆け上がるサヴォーナ

◆日経新春杯追い切り(1月11日、栗東トレセン)

 中山、京都、小倉で行われる3重賞の出走馬が11日、確定した。日経新春杯・G2(14日、京都)の追い切りが東西トレセンで行われ、菊花賞5着以来となるサヴォーナが迫力十分の動きを披露。昨年の有馬記念の後に抜釘(ばってい)手術を受け、今週から復帰する池添謙一騎手(44)=栗東・フリー=は「結果を出して、次のステップに進みたい」と重賞初制覇へ確かな手応えをつかんだ。

 荒れ始めた馬場も苦にしなかった。サヴォーナは、手綱を執った池添のアクションに応えるようにグイグイと加速。最後まで迫力十分のフットワークで、栗東・坂路を51秒8―12秒2で駆け上がった。「馬場の悪い時間帯だけど、時計も出ていた。これで体もスッキリしてくると思う」と鞍上も納得の表情を浮かべた。

 前走の菊花賞では5着。行き脚がつかずに後方からになったが、向こう正面からまくり気味に進出を開始。やや強引にポジションを上げる形となったが、最後までジリジリ伸びて、無尽蔵のスタミナを見せつけた。スタートが課題だが、「京都の2400メートルならスタートしてから、1コーナーまで距離がある。ポジションは取りやすいと思う」と問題なしを強調した。

 今週から実戦復帰する鞍上にとっても、今年初の重賞騎乗。22年11月に落馬し腰椎破裂骨折。23年2月に復帰したが、体内には70グラムほどのプレートとボルトが入っていたため、昨年の有馬ウィーク後に抜釘(ばってい)手術を受け休養していた。「体がスッキリしましたね。お医者さんからも『完治した』と言ってもらえた」と笑みを浮かべた。

 京都金杯をコレペティトールで制した中竹厩舎の勢いも追い風になる。「良くなるのは今年と思っていた。長距離で楽しみにしている馬。しっかり結果を出して、次のステップに進みたい」と池添。期待のパートナーを飛躍へと導く、重賞初制覇を狙っている。(戸田 和彦)

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