【若駒S】ミカエルパシャ、“先輩„ワンアンドオンリーに続くダービーロードへ 甲斐助手「走るオーラある」

ミカエルパシャにまたがる甲斐助手
ミカエルパシャにまたがる甲斐助手

◆若駒S(1月20日、京都・芝2000メートル)

 偉大な3冠馬ディープインパクトなどがクラシックへ羽ばたいた出世レースの若駒S・リステッド(20日、京都・芝2000メートル)には、今年も将来が期待される素質馬が続々エントリーした。デビュー戦が鮮やかな逃げ切り勝ちだったミカエルパシャは、不完全燃焼に終わった東京スポーツ杯2歳Sからの巻き返しを期している。

 「力は相当あると思うので」。橋口調教師のミカエルパシャへの信頼は揺らがない。前走の東京スポーツ杯2歳Sは不完全燃焼で5着。「直線しか競馬してませんからね。それも前が詰まったり、まともに追えませんでした」。7月の新馬戦は逃げ切りVを決めたが、続く前走は中団よりやや後方から差す競馬になった。

 4か月ぶりだったレース前、松山が「一回使ってかなり引っかかるようになった」と指摘していたが、トレーナーも「間隔が空いていたし、ジョッキーも慎重に(ゲートを)出していました」と敗因の一つに位置取りを挙げる。直線はもたれて満足に追えず、「調教ではもたれる面を見せたことはありませんでしたが、この中間からリングハミに換えています。右回りは気にならないし、今回はある程度、前で運んでもらいます」と反撃する構えだ。

 担当の甲斐助手は、14年の日本ダービーを勝ったワンアンドオンリーを手がけた腕利き。「あの馬は負けず嫌いで気持ちが強かった。トレセンの雰囲気とは別馬で、競馬場に行くと『俺に触るな』というぐらいで怖かったです」と振り返る。その上で、ミカエルに関しては「普段から走るオーラを持っています。完成度は高いですが、まだまだ伸びしろもあります。ワンアンドオンリーぐらい活躍してほしいですね」と期待は大きい。出世レースを勝って、クラシック候補に再度名乗りを上げてみせる。(玉木 宏征)

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